人材紹介業界関係者におすすめの書籍紹介シリーズ!アフターコロナの働き方のヒントをくれる『ワーク・シフト』

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新型コロナウイルス感染拡大防止のための外出自粛要請により、家で過ごす時間が増えた方が多いでしょう。そこで、いつもより時間がある今だからこそ、読んでおきたい書籍を紹介していきます。

人材紹介業界で働くみなさんが、もう少し先の新しい働き方や、これから起こりうる未来を予測できるきっかけになるような書籍をこのシリーズではピックアップしていきます!

人材紹介業界関係者におすすめの書籍

人材紹介業界関係者におすすめの書籍

記念すべき第一弾の書籍は、やっぱりこれですね。当社のビジョンである

働くヒトの未来を創る「ワークシフトインフラ」の構築

にも活用させていただいているほど、私達にとってとても大切な2012年のベストセラー、「ワーク・シフト」です。

ワーク・シフト ― 孤独と貧困から自由になる働き方の未来図〈2025〉 ■タイトル
ワーク・シフト ― 孤独と貧困から自由になる働き方の未来図〈2025〉
■著者
リンダ・グラットン (著), 池村 千秋 (翻訳)

 
今回改めてこの書籍をご紹介する理由は、我々の働き方に大きな影響を与えている新型コロナウイルスによる「私達の働き方の劇的な変化」を日々実感しているからです。

2012年にこの書籍が発売された当時、大きな話題となりました。著者であるリンダ・グラットン女史はその後もベストセラーを世界中で発売し、現在の安倍政権の特別顧問として100年寿命時代における新しい働き方を指南されるほど活躍されています。

このコロナショックが、私達の働き方をより生産性高く、人間らしく、プライベートも充実させてくれる未来につなげていくためにも、「新しい働き方」をこの書籍から学んでいきましょう!

本書は、

2025年には、人々はどのような仕事観をもって、仕事における希望や不安を持ちながら、どのようなワークスタイルで働いているのか?

という問に対して、様々なデータを元にとても分かりやすく仮想の9人を使いシュミレーションしており、我々HR領域に携わる人にとって、不確定要素の強い未来における「働く」をイメージするには最良の1冊です。

我々の子供の寿命は100歳以上!?

我々の子供の寿命は100歳以上!?

故ピータードラッカー氏が、「現代の職業生活に起きた最も重要な変化はなにか?」という問いに対して選んだ答えは、テクノロジーの進化でもなく、グローバル化の進展でもなく「平均余命の目覚ましい上昇」でした。長寿化は我々のこれからの労働環境やスタイルに劇的に影響を及ぼします。

また、その「100歳」は現代の我々がイメージする100歳ではなく、ナノテクノロジーの進化で見た目はとても若く、元気な可能性が非常に高く、健康な期間が伸びることは、働ける期間も伸びることを意味します。

ただ、この一見輝かしい未来は、医療費の高額化をもたらすだけでなく、今までの生涯年収や年金では余命を幸せな形で完結できない未来でもあります。我々の仕事はどんどんテクノロジーやグローバルの多国籍からくる労働力に置き換わり始め、仕事を継続的に得るには様々な留意点が必要になると本書では指南しています。

仕事の世界で必要な三種類の資本

仕事の世界で必要な三種類の資本

本書では、我々が2025年の職業生活に向けて準備するために必要な三種類の資本として以下を挙げています。

【第一の資本】 知的資本 知識と知的思考力

【第二の資本】 人間関係資本 人的ネットワークの強さと幅広さ

【第三の資本】 情緒的資本 自分自身に対する理解と洞察力、強靭な精神を育む能力

さらに、これらの資本を獲得するための「3つのシフト」を解説しています。

■第一のシフト

さまざまな専門技能を次々と身につけることを意識して行動する

→専門技術の連続的習得する

→セルフマーケティングを学び活用する

■第二のシフト

いろいろなタイプの興味深い人たちとつながり合うために、善良に、そして勢力的に振る舞う

→大きなアイデアの源となる群衆という意味の「ビッグアイデア・クラウド」の一員となる

→同じ志をもつ仲間という意味の「ポッセ(Posse)」を持つ

■第三のシフト

所得と消費に重きを置くのではなく、情熱をいだける有意義な経験をしたいという思いに沿った働き方を選択する

→24時間365日戦い続ける仕事をやりとげるための支えと安らぎの源となる自己再生コミュニティを築く

→知的興奮を味わえ、創造性が刺激され自分らしく生き、ほかの人と知り合いやすい場所を選んで住む

まとめ

まとめ

私達は、感染が拡大していく新型コロナウイルスの影響により、望む望まないに関わらず、全世界でまったく新しい働き方を求められ始めました。また、その求められる働き方の一部は時限的なものではなく、不可逆的でこれからの「ニューノーマル」として浸透していくものもすでにたくさん出てきています。

リモートワークやオンライン会議では、AR技術を使って背景をワークスペースに変更し、自動で化粧までしてくれるフィルターを活用したりすることが当たり前になりつつあります。

人材紹介事業においては、、アメリカではAIを使って大量の候補者面接動画から自社に最適なトップ3%を自動で選ぶ技術が一般化しつつあるなど急速に変化しています。国内でも従来は候補者を理解するために重視された対面キャリアカウンセリングが、新型コロナウイルス拡大の影響もあり、急速にオンラインに切り替わってきています。

中国では、すでに信用スコアリングがその人を判断する上で一つの判断基準となり、オンライン上のみならず日常生活においても「評価経済社会」が成立しており、その流れはエージェント業界においても一般化しつつあります。

こういった「少し先の未来」をより鮮明にイメージし想像するためにもこの書籍はとても楽しく読めますので、「未来の働き方」を生み出していく人材紹介業界で働くみなさまは是非ご一読ください!

 

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片岡良彰

大手人材企業にて、人材紹介と求人広告の営業に従事、その後人材ベンチャー企業で新卒紹介・中途紹介の両面コンサルタントを経験。
得意業界は機械系・人材系。

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