ビズリーチは、ハイクラスな求職者を対象にした転職サイトです。会員になれる求職者は、ビズリーチ側が設定した一定の基準を超えていることが条件となっています。人材紹介会社は、ビズリーチの特徴や注意点を理解して取り入れていくことで下記のようなメリットをもたらします。
- 人材紹介会社がビズリーチを利用するメリット
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- 能力の高い即戦力になる求職者を探せる
- より早く条件にあった求職者を見つけられる
- 離職率を下げることができる
本記事では、ビズリーチの基本情報のほか、上記メリットの詳細や活用時の注意点を解説します。
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- ビズリーチとは?
- ビズリーチの特徴
- ビズリーチを人材紹介会社が活用するメリット
- ビズリーチを人材紹介会社が利用するときの注意点
- 人材紹介会社がビズリーチを利用するときの流れ
- 人材紹介会社のビジネス拡大には求人データベースもおすすめ
- 人材紹介会社がビズリーチを活用!まとめ
ビズリーチとは?
転職サイトと一口にいっても、その種類はさまざまです。ビズリーチがどのような転職サイトなのか、概要を解説します。
ビズリーチはハイクラスの求職者を対象とした転職サイト
ビズリーチは、ミドル層も含めたハイクラスメインの求職者を対象とした転職サイトです。「ハイクラス」とは具体的に言うと、現職の企業で係長・課長などの役職に就いていたり、マネジメント経験を重ねているなど、、企業にとって即戦力となりうる人材のことを指します。また、ビズリーチのユーザー年齢層は30代から40代前半の割合が55.5%となっており、全体の半数以上の割合を占めています。
ビズリーチの公開求人数は87,221件(2023年3月時点)で、年収500万円以上の求人を中心とした高年収の求人が豊富に扱われています。ビズリーチは、求職者に企業を直接紹介したり、面談を行うことはしません。求職者は企業やヘッドハンターとコンタクトを直接取ることで転職活動を進めていきます。効率的・主体的に転職活動がしたい!スカウトを受けることで自分の市場価値を知りたい!という求職者には最適なサービスです。
運営しているのは株式会社ビズリーチ
ビズリーチを運営しているのは、株式会社ビズリーチです。2008年に創業し、2023年3月現在は、ビズリーチのほかにも、次のような人材・人的資源事業を中心にサービスを提供しています。
- 人材管理クラウド「HRMOSタレントマネジメント」
- 採用管理クラウド「HRMOS採用」
- クラウド勤怠管理システム「HRMOS勤怠」
- クラウド経費精算システム「HRMOS経費」
- OB/OG訪問ネットワークサービス「ビズリーチ・キャンパス」
ビズリーチの特徴
ビズリーチの特徴は「求職者の登録時に審査がある」ことと、「有料サービスがある」ことと、「優秀なヘッドハンターが在籍している」という3点です。それぞれ詳しく解説します。
求職者は登録時に審査があり、通過した人のみ利用できる
ビズリーチは誰でも利用できるサービスでは無いということが大きな特徴です。求職者は登録時にビズリーチ側が設けた独自の基準に基づいて審査され、合格した求職者だけがサービスを利用できます。他の転職サイトでは登録時に審査があることはほとんど無いため、これはビズリーチの持つ大きな特徴といえるでしょう。
審査基準については明らかにはなっていませんが、職歴が浅い、年収が低い、転職回数が多いなどの場合に審査に落ちる可能性が高いといわれています。(詳しくは後述します。)そのため、人材紹介会社はビズリーチを利用すれば一定のレベルを保有した求職者に出会える可能性が高いといえるでしょう。
無料で利用可能だが、有料サービスも展開している
ビズリーチは求職者向けに有料のプランを展開しています。無料で利用することももちろん可能ですが、有料のプランに登録すると使えるサービスが増え、転職活動の幅が広げられます。
無料会員、有料会員それぞれの場合に使える機能は下記の通りとなっています。
無料プランの場合
- プラチナスカウトの閲覧、返信
- 公募や特集求人への応募
- 一般求人の検索/閲覧(企業名非公開)
有料プランの場合
- 全てのスカウトの閲覧、返信
- 公募や特集求人への応募
- 一般求人の検索、閲覧、応募
- ヘッドハンターの検索、閲覧、相談
2023年1月現在は無料会員登録後、有料会員の無料体験もできるようです。
優秀なヘッドハンターが在籍
ビズリーチには「ヘッドハンター」と呼ばれる、大手のヘッドハンティング会社の社員や、転職エージェントの社員などが約5,100名在籍(2022年情報)しています。ヘッドハンターも一定の基準を満たしていることが条件で、会員満足度や面談満足度など5つの評価項目をもとに、5点満点でスコアがつけられています。
有料会員は、このスコアをもとに評価の高いヘッドハンターを選んで、直接相談を依頼することも可能です。
2011年からは毎年、このヘッドハンタースコアをもとにヘッドハンターを評価し、全11の賞で総勢11名を表彰する「JAPAN HEADHUNTER AWARDS」がおこなわれています。
業種別のMVPや、地方求人案件に強いヘッドハンターに贈られる地方創生部門賞などもあるため、求職者は賞を参考にして、特定の分野における優秀なヘッドハンターを選ぶことができます。
ビズリーチを人材紹介会社が活用するメリット
ビズリーチの特徴と概要を確認したところで、人材紹介会社がビズリーチを活用した際に得られる3つのメリットを解説します。
- 能力の高い即戦力ある求職者を探せる
- より早く条件にあった求職者を見つけられる
- 離職率を下げることができる
メリットを詳しく確認して、ビズリーチを活用するヒントにしてみましょう。
能力の高い即戦力ある求職者を探せる
ビズリーチに登録できる求職者は、ビズリーチ側の審査に通過した人のみです。具体的な評価基準は公表されていないものの、次に当てはまる場合は登録できない可能性が高いとされています。
- 職歴が全くない
- 短期間に複数の転職を繰り返している
- 自衛隊や芸能人など特殊な経歴がある
- 年代が40代後半以降
- マネジメントの経験がない
- 現職の年収が低い
逆を言えば、登録されている人材はこれらの条件に当てはまらないため、能力の高い即戦力となる人材が探しやすいと言えるでしょう。
より早く条件にあった求職者を見つけられる
条件に合う求職者がなかなか見つからない場合、ビズリーチを利用すればメリットがあります。求職者を条件で検索し、スカウトという形で直接コンタクトをとれるからです。
スカウトにも種類があり、「プラチナスカウト」と通常の「スカウト」があります。プラチナスカウトは面接・面談が確約されており、無料会員も受けられるスカウトです。面接・面談が確約されているということから、求職者もプラチナスカウトに対しては貴重なスカウトであるという認識があるため、返信率が高まる傾向にあります。
現在はさまざまな方法で採用活動ができるようになり、転職サイトだけでなく、Web広告として求人広告を出稿するケースも増えています。しかしWeb広告の場合、求職者が何らかのアクションを起こすまで、こちらからコンタクトをとれない点がデメリットです。
ビズリーチなら、早い段階で条件に合う求職者を探し出せるだけでなく、すぐにスカウトメールを送信できるため、他社より早く優秀な人材にコンタクトがとれるでしょう。
また、ビズリーチにはお試し利用サービスがあり、求める人材が登録されているか、候補者や人材データベースを試しに利用してみることもできます。気になる方は、条件に合う求職者がビズリーチにいるか、事前に確かめてみるとよいでしょう。
離職率を下げることができる
ビズリーチの活用は、離職率を下げることにもつながります。こちらからコンタクトをとることで、求人を出している企業側が大切にしている理念など、働き方にかかわる部分をあらかじめ求職者へ伝えておくことができるためです。
求職者が企業のことを良く理解したうえで就職するため、「実際に入ってみたら違った」といった食い違いをなくし、離職率を下げることにつながります。人材紹介会社は、せっかく転職先を決められてもすぐに離職されてしまうと報酬は得られません。ビズリーチなら、雇用のミスマッチを防ぐ効果も期待できます。
ビズリーチを人材紹介会社が利用するときの注意点
優秀な人材へスピーディーにアクセスできるビズリーチですが、人材紹介会社が利用するときに注意したいポイントが3つあります。
人材紹介会社がビズリーチの契約条件を満たす必要がある
求職者がビズリーチに登録する際に審査があるように、人材紹介会社がビズリーチと契約を結ぶ際にもビズリーチの示す契約条件を満たす必要があります。
- 主な契約条件
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- 有料職業紹介事業許可証を取得済み
- 会社のホームページが準備されている
- 直近6カ月以内に決定年収800万円以上、もしくは直近年収800万円以上の方の転職支援実績が、2件以上あるリクルーターが1名以上在籍している
スカウトを読んでもらえない可能性がある
ビズリーチの口コミ情報において、「スカウトが大量に届く」という点を求職者がデメリットに感じているという意見がありました。日によっては数十件ものスカウトが届くため、すべてを確認できなかったという口コミもあります。
人材紹介会社側からコンタクトをとることができるのはビズリーチのメリットですが、求職者側がメールすべてを確認しきれない可能性があることは、頭に入れておきましょう。
そのため、人材紹介会社は求職者に対して埋もれないようなスカウトを送ることが大切になります。スカウトの書き方についてまとめている記事があるので、そちらをご覧ください。
大手の人材紹介会社(転職エージェント)と競うことになる
優秀な人材を獲得しやすいビズリーチでは、株式会社リクルートや株式会社パソナなど、大手人材紹介会社(転職エージェント)と競うことになります。スカウトを送った場合でも、小さな人材紹介会社は、多くの大手人材紹介会社の中に埋もれてしまい、情報を求職者へ届けるという点では不利になってしまう可能性があります。
そのため、人材紹介会社は色々な人材紹介会社からスカウトを受けている求職者に「目に留めてもらう」必要があります。そのためには上述の通りスカウトの書き方を工夫することだけでなく、求職者が気になるような魅力的な求人を紹介することが大切になります。紹介できる求人を増やしたい場合は、豊富な求人を保有するクラウドエージェントなどの求人データベースを活用することも検討してみましょう。
人材紹介会社がビズリーチを利用するときの流れ
ビズリーチを通じて求職者を探す際には、まず利用開始までの手続きをしたうえで、求職者を探す必要があります。利用までの流れを簡単に説明します。
利用開始までの準備
ビズリーチの利用開始までのステップは次の4つです。
- ビズリーチの人材紹介会社向け問い合わせフォームから問い合わせをする(資料請求する)
- ビズリーチから3営業日以内に返信がくるため、オンライン説明会に参加をする
- 利用したい月の前月14日までに必要書類を提出する(※)
- アカウント開設、毎月1日が利用開始日となる
※必要書類は下記の通りです。
- 申込書
- 個人情報取り扱いに関する覚書
- 有料職業紹介事業許可証(ライセンス)
- 実績 × 2件(決定年収800万円以上のオファーレターまたは請求書)
- 会社ドメインのメールアドレス
まずはビズリーチへの問い合わせが第一になりますので、気になる方は資料請求の問い合わせだけでもしてみましょう。
ビズリーチでは、転職に関する実態調査レポートなども公表しています。利用開始前にダウンロードし、情報収集からスタートするのもおすすめです。
求職者を検索から採用する
利用開始後、求職者の検索をおこないます。
- 検索機能で条件に合う求職者を探す
- スカウトを送信する
- 面談・面接
- 内定
注意点にも挙げたように、スカウトは必ずしも読んでもらえるとは限りません。求職者の興味を引く件名をつけたり、なぜスカウトを送ったのかわかりやすい冒頭文にしたり、魅力的な求人を訴求するなど、読んでもらうための工夫も大切です。
人材紹介会社のビジネス拡大には求人データベースもおすすめ
求人データベースとは、他社が保有する求人をまとめたデータベースを検索し、自社が保有する求職者に紹介できるサービスのことです。
求人データベースを利用するメリットは、豊富な求人情報が得られるため、自社で求人を開拓する必要がない点です。
自社で企業へのアポイントを取ったり新規求人を開拓したりする手間が省かれるため、先行管理や入社までのサポートなど、コア業務へ集中しやすくなります。また、多くの求人情報が得られるため、マッチング力の向上も狙えるでしょう。
おすすめの人材データベースは、幅広い求人情報を保有し、契約後は専任コンサルタントからのサポートも受けられるクラウドエージェントです。
色々な求人データベースがある中で、クラウドエージェントは自社で開拓した求人を7割保有しています。他社の求人データベースでは、自社ではなく提携会社で開拓した求人を主に掲載している求人データベースもあります。クラウドエージェントの求人は自社で開拓しているため、鮮度の高い求人であり求職者とマッチしやすい傾向があります。また、毎月1,100件以上もの新規求人を掲載しています。
人材紹介会社目線で作られた求人情報や、求人に関する企業側の面接情報なども確認できるため、求職者へ適切なアドバイスをしやすくなります。興味がある方は、まずは資料請求をしてみてはいかがでしょうか。
人材紹介会社がビズリーチを活用!まとめ
ここまで、人材紹介会社がビズリーチを利用する場合のメリット・注意点について解説をしてきました。
- まとめ
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- ビズリーチはハイクラスの求職者を対象とした転職サイトである
- 人材紹介会社はビズリーチで能力が高く即戦力になる求職者と出会える可能性がある
- 人材紹介会社はビズリーチに参画すると「ヘッドハンター」として求職者へスカウトを送ることができる
- ビズリーチを利用するなら求人データベースを併用するのがオススメ
一定の基準をクリアした求職者が登録できるビズリーチでは、即戦力のある人材を探せるだけでなく、企業や人材紹介会社側から直接コンタクトをとることができます。幅広い分野で経験を積んだ人材を探して、ビジネス拡大へ役立てることができるでしょう。
ただし、優秀な人材が多い反面、直接コンタクトをとるまでが難しかったり、大手転職エージェントが競争相手となったりする注意点もあります。ビジネス拡大を目指す際には、紹介できる求人数を増やし、コア業務へ集中しやすくなる求人データベースを活用するのもおすすめです。
まずはメリットとデメリット、サービス内容や料金などを把握したうえで、自社に合うサービスか検討してみてはいかがでしょうか。
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