リクルートダイレクトスカウト(旧:CAREER CARVER(キャリアカーバー))は、リクルートが運営しているハイクラス向け転職スカウトサービスです。人材紹介会社は、リクルートダイレクトスカウトの特徴や注意点を理解して取り入れていくことで下記のようなメリットをもたらします。
- 人材紹介会社がリクルートダイレクトスカウトを利用するメリット
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- 業績アップが見込める
- 低リスクでハイクラス人材の獲得が可能
- ヘッドハンターとして求職者とコンタクトできる
今回は、人材紹介会社で活用していきたいリクルートダイレクトスカウトについて、上記であげたメリットの理由など、さまざまな観点から解説していきます。
- リクルートダイレクトスカウトとは?
- リクルートダイレクトスカウトの特徴
- リクルートダイレクトスカウトとリクルートエージェントの違い
- 人材紹介会社がリクルートダイレクトスカウトを利用するメリット
- リクルートダイレクトスカウトを人材紹介が利用するときの注意点
- リクルートダイレクトスカウトまとめ
リクルートダイレクトスカウトとは?
そもそも、リクルートダイレクトスカウトとはどのようなサービスなのでしょうか。概要と運営元について詳しく解説していきます。
リクルートダイレクトスカウトはハイクラス向け転職スカウトサービス
リクルートダイレクトスカウトは、ハイクラス向け転職スカウトサービスです。人材紹介会社にとっては求職者を集客するための「求職者データベース」の1つという位置づけになります。
元々は「CAREER CARVER(キャリアカーバー)」というサービス名称でしたが、2021年に「リクルートダイレクトスカウト」にサービス名称を変更しました。
リクルートダイレクトスカウトを運営しているのは㈱リクルート
リクルートダイレクトスカウトを運営しているのは株式会社リクルートです。株式会社リクルートは、リクルートダイレクトスカウト以外にも新卒採用と中途採用の求人媒体の提供、就活に関するノウハウの発信、人材紹介サービスなどを幅広く提供しています。
特に有名なサービスとしてあげられるのが「リクナビ」です。リクナビは新卒用にさまざまな求人を掲載しているだけでなく、中途採用に向けた求人も提供しているため、多くの求職者に利用されています。
そんなリクルートのサービスの中でもリクルートダイレクトスカウトは業績がよく、サービスを利用しているユーザーのうち転職に成功した人数比が前年度より200%上昇するなど、年々実績をあげている注目のサービスです。
今後も利用拡大と業績向上が期待されるため、引き続き注目していきたい人材紹介サービスといえるでしょう。
リクルートダイレクトスカウトの特徴
続いて、リクルートダイレクトスカウトの特徴について解説していきます。おもな特徴は次の4点です。
- 高年収の求人情報が多い
- 年齢層は30代~50代のミドル世代が対象
- 優秀なヘッドハンターが非公開の求人を保有している
- 完全無料で利用できる
高年収の求人情報が多い
1つ目は、高年収の求人情報が多いことです。リクルートダイレクトスカウトは、”ハイクラス向け”とうたっているため、掲載している求人の多くが高年収を実現できるハイレベルな求人であり、求職者は収入アップを実現できる可能性が高いでしょう。
厚生労働省が2020年12月に発表した「雇用統計調査」によると、2020年に転職した人の中で、年収額が以前よりも1割以上増加した人は22.7%、逆に1割以上減少した人が27.6%という結果でした。つまり、増加した人よりも減少した人の割合が4.9%多かったことが分かります。
このように、転職は必ずしも年収アップが期待できるわけではないため、リクルートダイレクトスカウトが提示している高年収は求職者のモチベーション向上につながる重要な要素です。年収の範囲としては、公式サイトによると年収800万~2,000万円の求人が多く、一般的な年収と比べても圧倒的に高年収であることが分かります。
年齢層は30代~50代のミドル世代が対象
2つ目は、リクルートダイレクトスカウトは、年収600万円以上のハイクラス・エグゼクティブ人材のために作られているため、年齢層はおもに30~50代向けのサービスであり、若手向けではなくミドル層向けのサービスであることです。ある程度のキャリアを積んでおり、実績やマネジメント経験のある方が利用するイメージになります。
もちろん20代でも年収600万円以上であれば十分に登録するメリットはありますが、リクルートダイレクトスカウトは、20代に特化しているわけではありません。
優秀なヘッドハンターが非公開の求人を紹介してくれる
3つ目は、リクルートダイレクトスカウトには様々な企業と独自のコネクションを持つ「ヘッドハンター」が在籍しており、非公開求人を多数保有しているということです。後述しますが、人材紹介会社がリクルートダイレクトスカウトに参画した場合、このヘッドハンターとして求職者にアプロ―チをかけることになります。
求職者はヘッドハンターからの求人紹介により、一般に公開されていない非公開の案件を見つけることが可能です。一般的な転職サイトでは、全体に公開されている求人がメインのため、いわゆる掘り出し物の求人を見つけられません。しかし、リクルートダイレクトスカウトではヘッドハンターが持つコネクションをフルに活かし、一般公開されていないハイクラスの人材をターゲットとした非公開の求人が掲載されています。非公開の案件は、限られた人物にしか送られない求人情報であるため、それだけライバルも減るでしょう。
完全無料で利用できる
4つ目の特徴は、求職者は完全無料で利用できることです。そのため、リクルートダイレクトスカウトは直近で転職するというよりは将来的に転職を考えている人にも使いやすいサービスです。
最近では、さまざまな転職サイトが登場していますが、転職サイトの中には有料課金サービスがあるものや、登録が無料でも利用するうちに料金が発生し、月に3,000円程度かかるものもあります。そのため、今すぐに転職は考えていないけれど情報収集をしておきたいという場合も、完全無料のリクルートダイレクトスカウトがおすすめです。
リクルートダイレクトスカウトとリクルートエージェントの違い
㈱リクルートは、リクルートダイレクトスカウトの他にも「リクルートエージェント」という転職スカウトサービスを運営しています。リクルートダイレクトスカウトとリクルートエージェントの違いは、大きくわけて次の2点です。
- 扱っている求人のレベルに差がある
- サポートの方向性が異なる
扱っている求人のレベルに差がある
1つ目は、扱っている求人のレベルに差があることです。リクルートダイレクトスカウトは、先述した通りハイクラスの求人のみを扱っているため、求職者にスキルや経験がないと転職が難しいとされています。
一方で、リクルートエージェントでは、求職者のスキルや経験に応じた案件を紹介してくれるため、ハイクラスな案件以外にも対応しています。
したがって、自身のスキルを活用して高年収を得たい方はリクルートダイレクトスカウト、これからスキルや経験を積んでいきたいと考えている方はリクルートエージェントがおすすめです。
サポートの方向性が異なる
2つ目は、それぞれのサポート内容が違うことです。リクルートダイレクトスカウトは、ヘッドハンターが付いて自身のスキルや経験に応じた求人を紹介してくれます。その後は、基本的に自分で進めていくことになります。ある程度自分の裁量で転職を進めることができる人にはリクルートダイレクトスカウトがオススメです。
一方で、リクルートエージェントは自分に合った求人の紹介だけではなく、履歴書や職務経歴書の添削、場合によっては面接対策もおこなってくれるため、転職までのトータルサポートをしてくれるサービスです。できるだけ手厚いサポートを受けたい方は、リクルートエージェントを利用するのがよいでしょう。
人材紹介会社がリクルートダイレクトスカウトを利用するメリット
ここまでは、リクルートダイレクトスカウトのサービス内容や特徴をご紹介してきましたが、次に人材紹介会社がリクルートダイレクトスカウトを利用するメリットを紹介します。
- 業績アップが見込める
- 低リスクでハイクラス人材の獲得が可能
- ヘッドハンターとして求職者とコンタクトできる
それぞれのメリットについて、詳しく説明します。
業績アップが見込める
リクルートダイレクトスカウトは、上述のとおりハイクラス求人に特化しており、高年収帯が主なユーザー(求職者)層となります。人材紹介会社の報酬は、求職者が入社する企業で提示された年収をもとに算出されるため、年収の高いリクルートダイレクトスカウトを使うことで、成約単価が上がり粗利を上げることができるため、結果として人材紹介会社の業績アップが見込めます。
一方で、リクルートダイレクトスカウトはハイクラス求人に特化しているため、求職者のスキルや経験によっては、合う求人が見つからず転職に難航している求職者がいる可能性もあります。そのため、人材紹介会社としては、あらゆる範囲の求人を保有できるように求人データベースの併用がおすすめです。
求人データベースは、年齢層や業種、スキルや経験を限らず、幅広いジャンルの求人情報を大量に提供しているため、求職者に合った求人を探しやすく、人材紹介会社の事業拡大にも大きなメリットがあります。
中でも「クラウドエージェント」なら、9,000件以上の求人を登録後すぐに使えて、求人・候補者の一元管理や進捗管理までできるため、業務の効率化に役立つでしょう。人材紹介事業のさまざまなノウハウから各種セミナーまで用意されているので、気になる方は資料請求してみてはいかがでしょうか。
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低リスクでハイクラス人材の獲得が可能
リクルートダイレクトスカウトは、新規参画時の初期費用が無料で、利用開始後は成果報酬型サービス利用料のみ必要となっています。人材紹介会社の安定的な運営のためにはコストをおさえて低リスクで事業を進めることは大切であるため、初期費用が無料かつ成果報酬型というのは導入しやすいサービスであるといえるでしょう。
ヘッドハンターとして求職者とコンタクトできる
リクルートダイレクトスカウトに参画することで、求職者とのコンタクトをとることが可能になります。人材紹介会社は先述した「ヘッドハンター」として、求職者に求人を紹介することが可能です。また、自社のプロフィールを掲載することができるため、プロフィールをみて自社に興味を持った求職者が相談を依頼してくることもあります。
リクルートダイレクトスカウトを人材紹介が利用するときの注意点
メリットの多いリクルートダイレクトスカウトですが、利用するときの注意点もあります。ここでは、2つの注意点について詳しく説明します。
ハイクラス向け求人の保有が少ない人材紹介会社は注意
1つ目の注意点は、ハイクラス向け求人の保有が少ない人材紹介会社は注意する必要があるという点です。リクルートダイレクトスカウトはハイクラス向けの転職サイトとうたっているため、、ユーザーも高収入や大手企業の求人を探している傾向が高いです。
したがって、高収入が見込めるような求人の保有が少ない人材紹介会社には、リクルートダイレクトスカウトの利用は向いていません。しかし、そのような人材紹介会社がリクルートダイレクトスカウトを利用する際の対策が、2つあります。
対策➀他の求職者データベースを利用する
1つ目は、リクルートダイレクトスカウトと並行して、他の求職者データベースを利用することです。
同じようなハイクラス向けの求職者データベースでは、ビズリーチがあげられますが、こちらはリクルートダイレクトスカウトに比べると求人年収の幅が広いため、利用しやすい求職者データベースといえるでしょう。
対策➁求人データベースを利用する
2つ目は、求人データベースを利用するということです。
求人データベースは、幅広いジャンルの求人情報を大量に提供しているため、ハイクラス向けの求人を保有していない人材紹介会社はぜひ利用するべきサービスといえるでしょう。また、求人の保有数が増えれば、リクルートダイレクトスカウトだけでなく他の求職者データベースを利用する際にも活用ができます。
国内最大級の求職者データベースであるクラウドエージェントでは、 未経験〜ベテラン層まで豊富な求人ラインナップを揃えています。また、料金プランも業界標準価格と比べ、お手頃にご利用が可能です。ぜひ一度資料請求してみてください。
送ったスカウトメールが埋もれやすい
リクルートダイレクトスカウトでは、ヘッドハンター側の機能として、特定の条件を選択して一括でスカウトメールを送ることができる仕様があるので、業界職種によっては求職者が受け取るスカウトメールが非常に多くなってしまう傾向があるようです。
対策としては、埋もれないようなスカウトメールを送ることになります。スカウトメールの書き方についてまとめている記事があるので、そちらをご覧ください。
リクルートダイレクトスカウトまとめ
今回は、人材紹介会社向けにリクルートダイレクトスカウトについて解説をいたしました!
- まとめ
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- リクルートダイレクトスカウトはハイクラス向け転職スカウトサービスである
- 人材紹介会社がリクルートダイレクトスカウトを利用すると業績アップが見込める可能性がある
- リクルートダイレクトスカウトを利用する際、求人データベースを併用するのがオススメ
リクルートダイレクトスカウトについてもっと詳しい内容が知りたいという方は、下記より問い合わせをすることをオススメいたします。
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